『ウォールストリート・ダウン』を観る。原題は『Assault on Wall Street』で、2013年になってこういう陰鬱な映画が作られるくらいだから金融危機の残した爪痕は相当に深い。『プリズン・ブレイク』でも眉間に皺の寄った感じだったドモニク=パーセルが主演だけれど、追いつめられた役回りには説得力のある役者なので何かと重い。基本的には安価に作られた映画ではあるものの、クライマックスにこもった怨念は只事ではない。
立派なおっさんになったエドワード=ファーロングが主人公の親友役で出ていて、その変貌に歳月の永さを知る。