下永聖高『オニキス』を読む。ハヤカワSFコンテストがどういうものかはよく知らないのだけれど、作者によるその候補作ほか5編による短編集で、どれも不定な自我を扱った内容で結構、面白い。言葉を紡いで世界をつくるというのがSFの本領だとすれば、ほとんど過剰にいくつもの世界を重ねてみせており、その手際はかなりよい。
下永聖高『オニキス』を読む。ハヤカワSFコンテストがどういうものかはよく知らないのだけれど、作者によるその候補作ほか5編による短編集で、どれも不定な自我を扱った内容で結構、面白い。言葉を紡いで世界をつくるというのがSFの本領だとすれば、ほとんど過剰にいくつもの世界を重ねてみせており、その手際はかなりよい。