『ザ・インタビュー』をめぐる騒動は一向に収まる気配もなく、北朝鮮でたびたびあるであろうネット障害がすわアメリカの報復かと大真面目に報じられたりするわけだが、映画について語ることの多くがそうであるように、この件についても町田智浩の見立てが圧倒的に正しくて、いったいセス=ローゲンの映画なんかをめぐって登場人物が大真面目に遣り合おうということ自体がセス=ローゲン的コメディであって、ちょっとみんな正気になった方がいい。
ソニー・ピクチャーズはもう相当に引っ込みがつかなくなっているだろうけれど、さっさと公開してしまえば必ずや、なかったことにしようという気分が醸成され、むしろ事態の収束に貢献するのではないか。