『テキスト9』を読む。神林長平を読んで育ったようなものだし、基本的にメタ好きなので楽しみにはしていたのだけれど、その意気やよしとは思いはするものの全体が妙に長い。岩井克人は『貨幣論』のあとがきでもうすこし抽象的に書けたはずと述懐していたけれど、貨幣を言語に拡張していくが如き自己言及構造をテーマとして扱いつつ、そうしたストイックさとは無縁というのが特徴で、残念ながらこれはちょっと肌に合わない。
『テキスト9』を読む。神林長平を読んで育ったようなものだし、基本的にメタ好きなので楽しみにはしていたのだけれど、その意気やよしとは思いはするものの全体が妙に長い。岩井克人は『貨幣論』のあとがきでもうすこし抽象的に書けたはずと述懐していたけれど、貨幣を言語に拡張していくが如き自己言及構造をテーマとして扱いつつ、そうしたストイックさとは無縁というのが特徴で、残念ながらこれはちょっと肌に合わない。