『ハミングバード』を観る。ジェイソン=ステイサムの主演映画だし、冒頭からグローバルホークからの空撮映像というシークエンスが入るものだから、いつものアクションかと思ったら、裏社会にかかわる話ではあるものの、立派なドラマなのである。『イースタン・プロミス』の脚本を書いたスティーヴン=ナイトが監督をしていて、なるほどという感じ。暴力や派手な立ち回りもあるのだが、やけにしっとりとしているし物語の起伏はただのドンパチではない。演出的にミリタリーで剣呑な部分はほぼはったりで、その確信犯ぶりはなかなかのものである。