ハリー・クバート事件

読む本は山ほどあるのだけれど、東京創元社の新刊『ハリー・クバート事件』の上下合本をKindleで買い求めて読み始めている。スイス人作家のヒット作が『ミレニアム』を引き合いに語られているだけで期待は高まるというもので、その上、導入はライターズブロック状況という好みの展開なのだが、書きぶりは『ミレニアム』ほど凝ったところはなくて若干、ジュブナイルっぽい雰囲気。そのぶんリーダビリティは高いのでぐいぐい読める。