メトロ42

『メトロ42』を観る。ロシア製のパニック映画といわれても嫌な予感しかしないというのが人情というものだが、思えば『デイ・ウオッチ』でもそれなりの世界を現出させていたのがモスクワの実力ではあった。これが案外よくできているのである。技術的にはそれなりであるのに加えて、ロシア社会の人間模様は新鮮だし、老朽化した社会資本の現状には妙なリアリティがあって崩落のスペクタクルに説得力を与えている一方で、危機の作り方も立て込んでいてストーリーのほうもなかなか頑張っている。

2014-07-13 14-15-00