『ラストミッション』を観る。年頃の娘の扱いに悩んでいるケヴィン=コスナーが余命宣告をされたCIAエージェントという設定からは、リュック=ベッソンの映画ではあるまいかという予見が生じるわけだがさにあらず。マックGの新作なのだけれど、パリを舞台にしているからというわけでもなく、確かに何だかいろいろがリュック=ベッソン調だと思ったら原案にこの御仁の名がある。派手な冒頭から話が進むにつれ微妙に意想外の展開となり、ストーリーはコメディ化して『ボディガード』のパロディまであるわけだが、なかなか面白い。リーアム=ニーソンの『96時間』の二匹目のドジョウを狙った感じがないわけではないが、あれよりもだいぶ生温くてハリウッド風。しかしケヴィン=コスナーももう還暦だろうに未だにティーンエイジャーの相手とは大変なことである。