『ワイルド・スピード EURO MISSION』を観る。若き日のポール=ウォーカーがFBIの捜査官を演じて始まったこのシリーズも、作を追うごとに大作化して、前回も派手なカーアクションが満載ではあったけど、本作にもいくつかのヤマ場があって車は次々と壊れる。ザ・ロックことドウェイン=ジョンソンもレギュラーとなり、暑苦しい殴りあいも常態化して、アクションの方向が定まってきた感があり、物語の最後には次回に続く大物の登場もあるのだけれど、であればこそポール=ウォーカーの訃報が関係者に齎した喪失は大きかったに違いない。ここまで所帯が大きくなるとその不在も致命傷にはならず、7作目は製作が続行されることが決まったそうだけれど。
『TOKYO DRIFT』でその後の運命が描かれていたサン=カンも退場となって、個人的には贔屓のキャラがいなくなってしまうという事態ではあるものの、次作はジェームズ=ワンが監督をつとめているらしいので、それなりに面白いものになるのではあるまいか。