ワンダー・ボーイズ

『ワンダー・ボーイズ』を観る。お気に入りの映画でひととき何度も観ていたのだけれど、この度はかなり久しぶり。ライターズブロックものとしては以降のいくつもの映画に影響を与えていて、ある種の原型になっているのではないかと思う。気の毒な白内障の犬ポーをああいうかたちでマクガフィンとしているのには、いささか思うところがあるとして。
2000年の映画なので今となっては役者は皆、若いのだけれど、誰も忘れられない演技をみせている。若い作家が神話そのものを盗み出す構造はほんの一端で、暗示の横溢する脚本の奥行きは見事。

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