大晦日

年を重ねるごと、年末の雰囲気というのは希薄になっていくような気がするのだけれど、今年も連休の中日といった印象でいつの間にか大晦日。それでもわずかに残った歳末感を死守すべく紅白を見たりもするわけだけれど、いきなり48シリーズを連打で繰り出されては真面目に観入るという感じにもならない。居住まいを正したのは椎名林檎と薬師丸ひろ子くらいで、このあたりのヒット率の低さが世代をまたがるコンテンツの難しさであろう。その薬師丸ひろ子にしても『Woman』を歌いきれていた感じはなくて、パフォーマンスとしては鈴鹿ひろ美としての去年の境地には遠く及ばなかったようである。で結局のところ、安部総理を揶揄して見どころになったというサザンの登場を待たずして寝入り、2014年に通底する中途半端さを貫いて年が明ける。
良いお年を。