このところMacでもiPadでも、テキストエディタは新装なったSimplenoteを使っているのだけれど、その理由はすっきりしたインターフェイスと動作の安定性といったところで、もとより機能を重視していない用途だから、ひょっとしたら純正のメモアプリでも十分でないかとすら思っていた。
単に文字を連ねる使途であれば、メニューを吟味しようという気もあまりなく、吟味しようにもその名の通り、もとより至ってシンプルなものだから、右クリックのコンテキストメニューを表示してみたのもおそらく数えるほどなのだが。
Layout OrientationにVerticalというオプションがあって、純正のメモアプリなら「右から左」「左から右」というメニューだから、そもそも使いようがないといえるのだけれど、試しに選択してみると触れ込みの通り、日本語表示が縦書きにされてちょっと驚く。Mac文化圏では縦書きのワープロやエディタは希少なもので、横書き一択というのが常識というものではなかったか。伝説の物書堂謹製縦書き対応エディタの登場を待ち侘びて早、幾星霜というこの領域で、それなりに名のあるSimplenoteの縦書き対応の話題にこれまで触れたことがなかったのは何故かと、驚いたのはそんな理由ではあったのだが、試しにここまでの文書を打ってみたところ、特に不具合もなく、不自然な動作もなく普通に使えるので、訝しさは更に募る。