よもやマイクロソフトのSurfaceに感心する日が来ようとは、全く予想していなかったことではあるけれど、Surface Pro 3の力の入った発表はEngadgetのレポートで中身を確認して、思わず結構いいかもと思ったことである。
何しろiPadと同じタブレットタイプの端末でありながら徹頭徹尾、アップルがやらないことをフィーチャーしているのはたいしたもので、RTではなくフルOSが動くのはもちろん、スタイラス標準装備、スタンド内蔵、ハードウェアキーボードとかいう機能は機能として、そもそもラップトップを置き換えようというコンセプトの説明やAdobeとの協力関係を強調したその結果として、発表自体がこれまでのMSとは一味違う、わかりやすくて実利的なプレゼンテーションとなっている。しかも全てがアップルが慎重に忌避していることなのである。
結局のところ、これが狙っているのはまず既存のラップトップ市場であり、さらにいうならMacBook Airの市場であって、iPad対抗はその次ということなのだろうけれど、これまで考えてはいても実際には繰り出せなかった一手がきちんと置かれたからには、アップルといえどもうかうかはしていられないということではあるまいか。