『X-MEN:フューチャー&パスト』を観る。『ウルヴァリン:SAMURAI』あたりでとうに気づいてはいたのだけれど、原作のアメコミと同様、『M-MEN』の世界は何でもありの領域に足を踏み入れていて、もはやいろいろ言ってもしょうがないという感じになっている。
そのわり、映像的には既視感の拭えないつくりになっていて、わずかに目新しいのはセンチネルの造形くらいではあるまいか。ミュータントと人類の相克をめぐるやりとりも、相変わらずという印象が拭えないし、年若いジェームズ=マカヴォイと老いたパトリック=スチュワートのエグゼビアの間には年齢以上の断絶があるのは明らかなので、この先どこへ向かおうというのかという気がしないでもない。お約束となっているエンドクレジット後の映像に至っては、もう何が何だか。