もちろん、このところ低下する一方の記憶力の頼りなさにはその点において自信があるので、なんら不思議はないわけだけれど、アンジェリーナ=ジョリーの出演作にあったクルマとの派手な連動アクションを確認しようと思って『ソルト』を観始め40分、それは『ウォンテッド』の一シーンだったことにようよう気づく。よくよく考えれば全然違うのだけれど、そういえばこれらに限らず、アンジーの映画についてはそもそも内容がほとんど記憶に残っていないみたいと思い至ってアルツハイマーの前駆症状ではあるまいかと怖くなる。
いやまて、それが一部にはあるとして、映画の濃度が概ねそんな感じなのだという可能性も捨てきれない。