『エヴァリー』を観る。警察のスパイとなった売春婦が日系のヤクザに狙われ、アパートの一室に次々と襲来する殺し屋たちを撃退する閉鎖状況ものの映画。どうやら『キル・ビル』をやりたかったとみえ、後半にかけてどんどん妙な展開になっていくなかで、ユナ=サーマンの代わりにサルマ=ハエックが酷い目に遭っている。何しろ『キル・ビル』なので、内容はグロさとともに不可避的にコメディの様相を呈してくるわけだけれど、ブラックであっても大して面白いわけではないのは『キル・ビル』と同様。93分の尺だけれど、あと20分短くてもよい感じ。