ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を観る。かつてこれほどまでにカッコ良くアライグマが活躍した映画があったろうか。コンピューターグラフィクスの進歩は既にしてアライグマをアライグマとしか見せない高みに達しているのだが、このアライグマは違和感なく二足歩行するアライグマなのでただ感心してしまう。
銀河深奥に漂うノーウェアのイメージだけですっかり感服してしまったのだが、これに70年代のヒットナンバーがかぶってくるのだから、いろいろと豊潤な映画なのである。
クライマックスは近年のマーベルから『スタートレック』あたりのどこか、という気がしないでもないけれど、猥雑な交易都市と刑務所惑星といったスペースオペラの王道というべき構えだけで全てはあらかじめ赦されている。傑作であろう。

2014-09-06 09-09-16