サード・パーソン 『サード・パーソン』を観る。ポール=ハギス監督の映画で、パリとローマ、ニューヨークの三都市を舞台に進行するストーリーが、そうと見せないまま交わっていく、なかなかに込み入った話。リーアム=ニーソンやエイドリアン=ブロディもさることながらオリヴィア=ワイルドがかなり目立っていたりするのだけれど、役者は総じて良い仕事をしている。行き先が見えないまま転がっていく話は不思議な方向に流れ着くのだけれど全体のテンションがそれを赦している。平凡な仕事であれば、なんじゃこりゃということになっているはずである。 共有:TwitterPrint