『ザ・レイド GOKUDO』を観る。評判となった『ザ・レイド』の続編で、主演は前作と同じイコ=ウワイス。監督・脚本もギャレス=エヴァンスなのだけれど、趣向はだいぶ異なって、潜入捜査ものに装いを変えている。
キャストに松田龍平や遠藤憲一、北村一輝といった錚々たる顔ぶれが名を連ねているけれどこれは一瞬、顔を見せている程度で出演という感じですらなく、かなりミスリーディングな日本市場向けクレジットである。146分もあるのだけれど、さすがに前作ほどの乱闘づくしではないみたい。北野映画みたいなストーリーが、シラットを駆使した不穏な乱闘映画に変調するのはラスト1時間のことである。最後は誰と闘っているのかわからなくなるぐらい入り乱れているのだけれど、肉弾戦のテンションは悪くないし、懲りもせず三作目に続きそうな気がしなくもない。