『ハッピーエンドが書けるまで』を観る。ライターズブロックものにハズレなしというのが経験則としてあって、グレッグ=キニアが演じるのが、妻が出ていってから書けなくなっている作家というところで期待は高まるというものだが、加えて主人公の子供たちが作家のタマゴの姉弟というあたりに相乗効果もあるというわけで、予想を越えて面白い。それぞれに用意されたロマンスも甘酸っぱく、葛藤は意外なところに和解の種が用意されていて、何しろスティーブン=キングその人が声だけの出演を果たすというボーナストラックまであり盛り沢山だし、グレッグ=キニアは当然として、若い俳優もそれぞれに存在感のある演技をみせており満足感が高い。ルイスを演じているパーシー・ジャクソンことローガン=ラーマンは『フューリー』でも新兵のノーマンを演じていて重要な役者になりそうな勢いがある。『きっと、星のせいじゃない。』の監督であるジョシュ=ブーンが脚本まで書いており、この人も活躍しそうな感じ。