『パーフェクト・プラン』を観る。少しお金に困っている普通の夫婦がふとしたことから犯罪がらみの金を手に入れて酷いめにあうという映画で、よくあるといえばよくあるプロットだけれど、ジェームズ=フランコが少し欲をかいてしまう夫、ケイト=ハドソンがその妻というあたりが見どころ。ケイト=ハドソンが好きである。
何故か舞台がロンドンで、景気のいいところが何もないという気配が漂って、大金を手にいれた夫婦がネコババに至る心情に説得力を与えているのだけれど、そんな映画をわざわざ観たがる人間がどれほどいるのかというあたりの議論は別になる。後半は若干の活劇もあって普通といえば普通の出来だけれど、だから何なのだという気がしなくもない。
冒頭、麻薬の取引が行われるクラブの襲撃シーンがあるのだけれど、犯人たちは人気のない店の入り口付近に堂々と車を停めて機会を窺うという状況で、そもそも犯罪組織側のセキュリティに重大な問題があると指摘せざるを得ない。