『ヒルズ・ハブ・アイズ2』を観る。一作目の少し後という時系列で、今度は現場に紛れ込んだ陸軍の部隊が襲撃されるという話なので、おそらくやりたいのは『エイリアン』を受けた『エイリアン2』なのだけれど、残念ながら成功しているとは言い難い。軍隊といっても素人と選ぶところがなく、概ねその迂闊さゆえに損耗していくのだからホラー映画によくあるティーンエイジャーの犠牲者と同じで兵隊として出てくる意味はあまりないし、無論のこと大して面白くもならないのである。
岩石砂漠が舞台というのは画面としても無味乾燥なのだけれど、いよいよフリークスの潜む炭坑に降りていく後半は全体として映像の光量が足りず、絵作り自体も今ひとつなので評価のしどころがない。お金も大してかかっていない様子なので、仕方がないといえば仕方がないのだけれど。