フライト・ゲーム

『フライト・ゲーム』を観る。このところこんな役ばかりになってしまったという気がしないでもなけれど、リーアム=ニーソンが過去を抱えたエアマーシャルの役。『96時間』以降、期待されるステレオタイプを立派に踏襲している。
離陸と同時に状況開始となってドタバタしながら大西洋を横断するという趣向で、今どき珍しいストレートなサスペンスではあるけれど、かなり行き当たりばったり、話は無理やり展開する感じ。不明点を放り出して進んでいくので、つじつまが合っていないと思わさせずにはおかないのだが、勢いだけはあるし、大団円は定型を踏んでいて、今どき珍しいくらいお約束通りなのである。

野辺山