『レッド・ファミリー』を観る。北朝鮮のスパイが一家を装って暮らし、資本主義的に堕落した隣家と関わっているうち任務への確信も揺らいでいくという韓国映画で、コメディといいつつ笑いどころはもちろんない。映画としてもイマイチで、ブチ切れの編集をセリフで補っているようなところがあるけれど、もしかしたら無理に尺を縮めたようなところがあるのかもしれない。状況自体はそれなりに面白いのだけれど、後味の悪さはかなりのもので、題材が題材だけにハリウッドナイズされた韓流とは一線を画しているところがあり、感覚は邦画に近い。