レフト・ビハインド

『レフト・ビハインド』を観る。リーマンショックからこっち、ニコラス=ケイジはすっかり落ち目という感じだけれど、人々が突然、消えてしまった世界の混乱を描いたパニック映画という惹句につられたわけである。
原作が牧師が著者となっている小説ということは知らなかったけれど、現代に起きた最後の審判が題材という話であり、人々が突然消えたのはつまり携挙の現出という設定なので、妙に宗教臭い上、お金のかかり具合はよくてB級映画というレベルで、つくづくニコラス=ケイジも落ち目となった。
壮大なテーマのわり物語は中途半端で結局のところ何故かよくある航空パニックものになってしまうので、いろいろ酷い。ラストの台詞が”It’s just the beginning.”という、打ち切りになったジャンプ漫画のような下げ方で、これが全体の出来をよく表している。

蓼科山