『人類が知っていることすべての短い歴史』をウチの坊やから借りて読んでいる。新潮文庫のSience & History Collectionと銘打たれたこの系統の本を、いよいよ読むようになったかという感慨はともかく、これがなかなか面白い。A short history of nearly everythingという控えめなのか壮大なのかよく分からないタイトルが全体の雰囲気を物語っていて、
摂氏零度の海抜零地点における一立方センチの空気(つまり、角砂糖一個分のほどの空間)には、四百五十億個のさらに十億倍の分子が詰まっている。
という感じの書きぶりにいちいち感心している。