伝説の最期編

『るろうに剣心 伝説の最期編』を観る。これにてシリーズ完結という本編は、傷ついた主人公が師匠の庵で奥義を習得するという王道の展開に、最後は魔王の根城での総力戦というわかりやすさで、ファンタジーの度合いもかなりあがってはいるのだけれどよろしいのではなかろうか。
135分の尺といえど、長大な漫画の登場人物を消化するのには無理があって、ちょっと過剰という感もあるし、わざわざ召喚されたはずの「十本刀」はほとんどモブキャラ扱いで戦いにおいても瞬殺というあたりは笑えるけれど、とはいえ衣装と造形には手を惜しんでいない雰囲気があって好感が持てる。いうまでもなく、物語の神は細部に宿る。

薔薇