世界には読むべき本が無尽蔵にある、というわけで昔を懐かしむ読書に熱中することはあまりないのだが、Kidleオーナーライブラリーに興味をひく本があまりにも少ないものだから、つい平井和正を読んでいる。最後はよくわからなくなった『幻魔大戦』にも少し付き合ったことがあったけれど、やはり初期の作品には明快な面白さがあって『死霊狩り』はその中でも群を抜いている。今読むと70年代にかけての漫画の雰囲気が立ち上る書きぶりであり、文化的脈絡が窺える内容はSF史においても重要といえるのではないか。
世界には読むべき本が無尽蔵にある、というわけで昔を懐かしむ読書に熱中することはあまりないのだが、Kidleオーナーライブラリーに興味をひく本があまりにも少ないものだから、つい平井和正を読んでいる。最後はよくわからなくなった『幻魔大戦』にも少し付き合ったことがあったけれど、やはり初期の作品には明快な面白さがあって『死霊狩り』はその中でも群を抜いている。今読むと70年代にかけての漫画の雰囲気が立ち上る書きぶりであり、文化的脈絡が窺える内容はSF史においても重要といえるのではないか。