消されたヘッドライン

『消されたヘッドライン』を観る。舞台こそアメリカになっているものの、オリジナルであるBBCの『ステート・オブ・プレイ』を基本的には踏襲していて登場人物の名前も同じ。こちらは国防企業の話になっているし、『ステート・オブ・プレイ』の後半を観ていないので、結末まで一緒かどうかはわからないにして。イギリスだと石油産業絡みの陰謀が、アメリカにところを移すと軍需産業の話になるというのは興味深い。
ビル=ナイの役回りだった編集長はヘレン=ミレンが演じていて、こちらは何だかアナ=ウィンターみたいだけれど悪くない。脚本には登場人物の人数を刈り込むための工夫が随所にあるし、基本的にはよく出来ていることが今にしてわかる。前回観たときの評価はイマイチだったわけである。そして、エンドロールには変わらず見入ったが、もしかしたら資料的価値が生じつつある。

グレイ