ことの経緯といえばだいたいこんな感じである。高田大介の新刊、あの『図書館の魔女』のシリーズに連なる『烏の伝言』はもとは『売国奴の伝言』という仮題であったのだけれど、どうやら昨今の風潮を嫌って発売を前に『烏の伝言』というタイトルに変更され、しかし12月から始まっていたAmazonの予約受付は『売国奴の伝言』が2,160円ということになっていたわけである。しかし、実際には税別2,700円の定価が付けられていて、システムの不具合か予約価格からの変更が反映されていないということみたい。今どき珍しいことではあるが、裁定取引も可能という状況で発注が可能となっている。こちらに届いた発送通知にも『売国奴の伝言』が2,160円で決済されていて、Amazonが再販価格維持に関心を持っていないことは知っているけれど、この自爆営業はちょっと度が過ぎるのではあるまいか。
それはともかく、それほどの遅れもなく続編が発売されたことについては寿がねばならない。