虫樹音楽集

何もせずとも年に一回やってきて、馬齢を重ねるという言葉の意味を改めて辞書で確認してみたりする誕生日。
ときどき、無性に奥泉光の小説が読みたくなることがあって、何故か読み逃していた『虫樹音楽集』に取り掛かる。奥泉光の小説は長ければ長いほどよいという勝手な思い込みがあるのだけれど、比較的にコンパクトなこの本もしみじみ面白くてついつい読みふける。