黙示

予備知識なしにサラ=ロッツの『黙示』を読み始めている。ほぼ同時に起きた4件の飛行機事故と奇跡的に生き残った子供たちという導入から、物語は当事者に対する聞き取りの記録を継いで語られ、徐々に事件の全体像が浮かび上がってくる。上巻のようやく三分の一といったところだけれど、『World War Z』を想起させる手法は薄気味悪い状況をうまいこと演出するのに成功しており、なかなか読み応えのある感じになっている。