『2GUNS』を観る。デンゼル=ワシントンとマーク=ウォールバーグといえば、どちらか一方だけでもそれっぽいジャンル映画になるのが必定というところ、これがバディを組むのだから王道のようなバディものが出現するわけである。一見して無茶な設定なのだけれど、何となく映画を観たような気になるのは役者の背負っているイメージに依るところが大きい。CIAだの海軍だのが登場するのだけれど、文脈的な必然性はないので適当に置き換えても話は成立してしまうという乱暴さがあって、しかし神話類型というには奥行きがなく、ステレオタイプというのがちょうどいい感じ。
“You never heard the saying, never rob a bank across from a diner with the best donuts in three counties?”というセリフがある種のマクガフィンとして機能していて、そこはちょっと面白い。