『LUCY/ルーシー』を観る。いろんな意味で、こういう映画を撮れる監督というのはリュック=ベッソンしかいないのではあるまいか。思わず笑ってしまうくらい、ざっくりとした話である。だが、89分の娯楽映画としては悪くない。
スカーレット=ヨハンソンが『アンダー・ザ・スキン』と同様、概ね感情表現のない役回りで、元祖『オールド・ボーイ』のチェ=ミンシクが犯罪組織のボスで出演している。いろいろとわかりやすいのだが、話は生命誕生まで遡ろうかというスケールで、数あるリュック=ベッソン作品のなかでも荒唐無稽さでは一二を争う。