さよなら、人類

『さよなら、人類』を観る。東京国際映画祭で上映した時は原題訳の『実存を省みる枝の上の鳩』というタイトルだったみたいだけれど、一応公開もされていて、その惹句が「じゃあ、また明日。」。プロモーションの方向は作品の雰囲気を上手く伝えていて、ゆっくりと眺めてじわじわと笑う感じのシュールなスウェーデン映画。場面ごとカメラは定点にあって長回しというのが基本で、シンプルな画面構成なのだけれど、よくよく見ると絵画的なレイアウトにはこだわりが感じられて細部に感心するところがある。

車山