アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を観る。監督のジェス=ウェドンが作る画面はゲーム調の平板なもので、動きはあるけれど飛び交っているだけの単調さであり、かえってそれが特徴になっているのだけれど142分というのはいささか長い。3D版で観るとまた違うのであろうか。ちょっと疑わしい。
『アベンジャーズ』になるとそもそも全てのキャラクターを稼働させるのが難しいので話が薄くなるのは仕方ないのかもしれないが、だとすればオールスターキャストはシリーズ化するようなものではなく、少し絞り込むべきなのではないかと思うのである。収穫といえばポール=ベタニーの言葉通りの実体化だけれど、考えてみれば特に活躍したというわけでもないし。スターシステムの再興で勢いのあったマーヴェルだけれど、この先は一体、どこに向かおうというのか。

生本マグロ