『アルティメット・サイクロン』を観る。気合の入ったディザスターものという感じのパッケージに、どうも威勢のいいタイトルだけれど、ジョン=トラボルタが演じる電力線保守作業員の現場監督を中心としたドラマが主で、いよいよ嵐が到来するのはラスト20分。嵐といっても雨は多くて30ミリ程度で、風も大したことはないみたい。危機と物語上のヤマは無理矢理、作られた印象が拭えないし、そもそも何だってこんなとりとめもない話を組み立ててしまったのか。災害とそれに対峙するプロの話だけならもう少し面白くなったに違いない。シャロン=ストーンが顔を出していたりするけれど、ただ酔っ払っているだけという扱いで、これもちょっとひどい。
それはともかくジョン=トラボルタの印象が藤岡弘、の演じる本多忠勝にダブるのはちょっと見もの。