キングスマン

『キングスマン』を観る。コリン=ファースにスーツを着せて秘密のエージェントをやらせようという発想がまず正しいし、それが『マイ・フェア・レディ』のプロットを持っているのも愉快。マーク=ストロングを筆頭に端役に至るまでキャストは違和感がなく、一方で意外性のある展開があってバランスのよい娯楽作品となっている。となれば、作られることになったこの続編が成功するかどうかはよく分からないものの。
とにかく、懐かしいスパイ映画と『キック・アス』的な2010年代的の感覚(ある種の諦観にすらみえる)の融合という目論見は成功しており、さらに、映画の中で「映画じゃない」という構造は『スクリーム』にも似てジャンルに対する愛は間違いなく、であれば続編もそれなりのものになろうという気もする。

民家