『クリミナル・ミッション』を観る。ジョン=トラボルタがパッケージにフィーチャーされている犯罪ものだけれど、マイナーな映画の常として、トラボルタ本人はマフィアのボスの役で存在感はあるものの一応、脇役。監督のジャッキー=アール・ヘイリーが、この子分の役で出演していて見せ場もあり、シビアな内容ながらタランティーノ調の笑いどころもある脚本になっていて、わりあい手が込んでいる。
マフィアの厄介ごとに巻き込まれることになった素人たちの右往左往といった体裁のサスペンスで、メジャーな役者が出演しているわけではないけれど、素人っぽさはなく、特にギャング役のエディ=カテギなんかは印象を残していい感じ。話の向かう先が読めないガイ=リッチー風の犯罪映画というのも今やあまり珍しくはなくなったけれど、出来自体はそれほど悪くない。