クリムゾン・ピーク 『クリムゾン・ピーク』を観る。ギレルモ=デル・トロのフィルモグラフィー といえば『パシフィック・リム』の印象で上書きされていたけれど、もちろんゴシックホラーの好きなひとだったのである。英国の荒涼とした土地に建つ館に住むことになった米国娘が恐ろしい目に会うという話。ラテンっぽい暴力的な死生観を基本としているあたりは『パンズ・ラビリンス』の風味だけれど、大掛かりな舞台構造は『パシフィック・リム』の経験を踏まえて新たに獲得した作家性と見えなくもない。風情はないが独特であることは間違いないようである。 共有:TwitterPrint