『クーデター』を観る。ラオスかカンボジアかという東南アジアの某国に到着早々、内乱に巻き込まれたアメリカ人駐在員の家族が暴徒の襲撃から逃げ惑う。題材の大きさのわり103分と短めの尺だが、アイディアは練られているし、展開も早いのでなかなか楽しめる。ヘリは墜ち戦車は火を吹くという展開もあって、お金もそれなりにかかっているし、謎めいた男を演じるピアース=ブロスナンの活躍もそこだけスパイアクション風の色彩を添えていてカッコいい。
オーウェン=ウィルソンのサバイバルものといえば『エネミー・ライン』を思い出すけれど、あれよりもだいぶ出来がいいし、主人公の家族はいささか執拗に追われすぎではないかという気がするけれど一応、理由の設定もあって見どころが多いのである。