『ザ・ガンマン』を観る。ショーン=ペンが今さら元傭兵の役でアクション映画に出演している。監督は『96時間』のピエール=モレルなので、もしかしたらリーアム=ニーソンの路線を狙っているのだけれど、ショーン=ペンのことだから、もちろんあれほどストイックな感じはなくマッチョでありながら女々しい印象が拭えない。ナルシストとはこういうひとのことを言うのだと思う。思いついたように多国籍企業批判とか人道主義っぽさが表出するのも実にショーン=ペンらしい。脚本はこんなもんかという感じだけれど、バビエル=バルデムがせっかく出演しているのにほとんど見せ場がないのはもったいない。