ジョン・ウィック

『ジョン・ウィック』を観る。無敵の元殺し屋がリベンジを敢行するというその実、妻の死によりある種の自殺願望に囚われた男に絡まれて通りすがりのロシアンマフィアが壊滅するという話。キアヌ=リーヴスは『ハート・ブルー』以来のファンだし、アメコミ風の舞台設定も悪くないと思うのだけれど、犬の扱いはちょっと不満。ウィレム=デフォーのとって付けたようなエピソードは不要だったのではあるまいか。犬の弔いのために戦うというのなら、それで完結するべきと思うのだが、どうして平凡な復讐劇にしようとするのか。

薔薇