『ゾンビ・ガール』を観る。アントン=イェルチンという役者はお気に入りといってよい。少し目を離した隙に妙におっさんぽくなってしまったけど独特の存在感は変わらない。本作は死んでしまった彼女が甦って騒動が起きるという、どこかで聞いたようなストーリーが展開し、アントン=イェルチンが主演、ヒロインが『カリフォルニア・ダウン』のアレクサンドラ=ダダリオということもあって、近頃のジャンル映画っぽいのかと思ったのだけれど、さにあらずひどく懐かしい雰囲気のホラーコメディとなっている。監督がジョー=ダンテなので、これも作家性というものであろう。同じ素材をあつかっている『ライフ・アフター・ベス』と比べると、こちらのほうがいろんな意味でだいぶチープな印象で、実を言って笑いどころは少ない。