ファイナル・アワーズ

『ファイナル・アワーズ』を観る。『地上最後の刑事』三部作と似たような状況を扱ったプレアポカリプスものの映画で、冒頭、既に巨大隕石は北大西洋に落下してヨーロッパやアメリカ東海岸はすみやかに滅んでおり、舞台となるオーストラリアに地殻津波が到達するまで残り12時間という時間軸で物語は進行する。
主人公のジェームズは逃避の途中で少女を助けたことで姉、ついで母親の現在を訪ねることになる。もちろん世界の終わりに際してどのように振舞うかという話ではあるけれど、人口密度が低いと終末も比較的に静かな様子で全体の印象は『世界の終わりの七日間』に近い気がする。意外なところはないし、さほど救いがあるというわけでもないけれど、雰囲気は悪くないしクライマックスの終末のイメージはよくできている。

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