プロパガンダ

オリンピックももう少しで終わりのようだから、基本的にスポーツに関心が高いわけではない当方のようなタイプからすると日常のリズムが戻ってきてひと安心というところだけれど、次回の東京大会を意識した総括が語られるタイミングでもあり、朝のニュースではこちらもスポーツに縁のなさそうなスーツ姿の解説委員が出てきて、五輪開催のメリットの筆頭に国威発揚を挙げてみせる。その無邪気さには、やがて国策としてのプロパガンダに邁進するであろう無自覚な脇の甘さと愚鈍さがあって、NHKもいずれリーフェンシュタールばりの『民族の祭典』を4Kで撮ろうということになるのではあるまいか。もちろんのこと、それを恥じることもないに違いない。