ヘイル、シーザー! 『ヘイル、シーザー!』を観る。ハリウッドにはハリウッドを舞台にした事件ものというジャンルがあるけれど、コーエン兄弟が1950年代のスタジオを舞台にした本作はそれに連なるコメディで、名作を想起させるシーンをコラージュしつつハリウッド人種の類型を描いて、ある種のファンタジックな雰囲気を醸し出している。ジョシュ=ブローリンがスタジオのトラブルシューターで、ハードボイルドな探偵ばりに物語を牽引するとみせてそうでもなく、しかし収まるところに収まる展開で見どころが随所にありなかなか楽しい。 共有:TwitterPrint