『ミケランジェロ・プロジェクト』を観る。ジョージ=クルーニーが欧州戦線での略奪美術品の回収プロジェクトに題材をとって監督した映画。ISによる遺跡の爆破が連想されるし、近年でもまだ発見のニュースがあったりするナチスの略奪行為だから現代性もある話だけれど、ジョージ=クルーニーのみならずマット=デイモンやビル=マーレイの豪華キャストが今さらGIを演じているというだけでも見どころといえる。美術品レンジャーたちはとりあえずの活動目標も曖昧なままノルマンディーに上陸するので、動機が始動するまでの展開はちょっと緩いが、お宝の山を探し当てていく後半ではいろいろ腑に落ちるようになっている。時系列はちょっとおかしなところがあるし、ノルマンディーは上陸戦以前のように穏やかな海岸でgoofs一歩手前という気がするけれど、もとよりドンパチを描くような映画ではない。