『ライフ・アフター・ベス』を観る。マコーレー=カルキンが普通に育ったらこんな感じだったのではあるまいかというオーブリー=プラザが主人公。
理由は定かではないけれど死んだはずの恋人が蘇り、喜びも束の間、やはりどこか壊れている彼女と共に日常も崩壊していくという話をコミカルに描いている。自分のトラブルにかまけていたら、いつの間にか黙示録的な終末が到来していたという、間の抜けた感じが面白くて、最近のゾンビ自身が主人公という作品まであるなかでは大人しい設定ではあるし、実はお金もさほどかかっていないと思われるけれど、世界観の広がりがあって悪くない。最後に収まりをつけなければもっとよかったのではあるまいかという気はするにして。
どうやら他にもゾンビがいるみたい、という日常の破れかけた風景が好きである。