『レディ・ソルジャー』を観る。これまた酷い邦題だがもとは『Camp X-Ray』とあって、銃弾が飛び交うわけではなく、グァンタナモ基地を題材にしためずらしい映画。この主人公が意外にもクリステン=スチュワートで、そもそも人道を逸脱して運営されている収容所において女性としての抑圧を受けつつ監視の任務につく兵士を熱演している。つまり人間性を透視する施設であるとの意で原題は深い。監督と脚本はピーター=サットラーという人で、題材は非凡だし、映像では無間の徒労でもある監視業務をうまく表現している。